車座会議@波佐見

もう1週間経ってしまったのですが、
これはきちんと書いておかないとと思い、久しぶりにブログ書きます。

先週、4月2日の土曜日に、九州アートネットワーク車座会議の第三回目の会議がありました。
会場は、長崎県波佐見町の「モンネポルト」さん。
こちらのスズキジュンコさんが今回の仕切り役でした。大変お世話になりました。

ちょうど波佐見町の「桜陶祭」がおこなわれているときで、とても良い体験をしました。
波佐見町は、「森正洋」さんとか、「白山陶器」で名前は知っていましたが、
ここは本当におもしろいまちで、ディープ波佐見を堪能させていただきました。

えーと、こちらは私の発表。
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会議のテーマが「よそ自慢」ということだったのですが、
私としては、なぜ今自慢が必要なのか→誇りをもてるものがあるのか、つくりだしてゆけるのか 
という問題意識の元、
再生という考え方と、固有性の抽出/創出というデザインの方法についてすこしお話いたしました。
会場には話し手のアート関係者に加え、町長をはじめまちの文化の先導役の旦那衆、コルシカ島の画家さんや東京のダンスカンパニーのコレオグラファーなどいらっしゃり、とても刺激的な時間でした。

この発表の場所は昔陶器を製作していた空間で、こちらの敷地のなかにはそのような洋小屋組の大きな
空間を湛える建物がたくさん建っており、写真のモンネポルトさんはギャラリー、ほかにも雑貨店、カフェ、喫茶店、若者のためのギャラリーとショールームなどなど、様々にリノベーションされていて、ひとつのヴィレッジになっています。立ち並んでいる建物をひとつ間引いて、そこを中庭にしてひとがあつまれるようにしているところもあります。

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こういった場所が実現しているのは、この街のいちばん大きな陶器会社、西海陶器の児玉社長の存在によるものです。この場所のオーナーでもあるのですが、まだお金にもなるかも全く分からない頃から、若い人にチャンスをあげよう、このまちを若い人の感性で再生させたいと考えて、様々なまちづくりまちおこしの一環として、陶器のまちの遺産空間の再生に私財を投じて取り組んできた結果なのだと思います。すばらしいことだと思います。今では近隣の街からもひっきりなしにお客さんが来て、カフェも大繁盛でたくさんの若い人が働いていますが、最初は大変だっただろうなと、想像します。彼に一通り案内してもらったのですが、常に「あそこは品のない素材がみえているからなんとかしよう」「次はこの建物を再生しよう」と考えを巡らせていらっしゃいました。
このような場所がひとつできるだけで、街が全く変わると思います。

こちらは、昔の小学校の講堂。
これも最初は町は壊そうとしていたようです。それを、有志の方で、それこそ身体をはってまもったそうです。
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九州最大級の木造建築とのことです。

文化の価値や必要性を分かっていて、まちや建築や風景の力を知っている指導層がきちんといてまちのレベルがまもられている、おもしろい発展へ繋がっているまちです。そのような指導層て、なかなかいませんよね。何事も「そこそこでいいんだよ」という大人ばかりの時代です、今は。みんな自分のことで精一杯な時代なのかもしれませんが、やはり、お金のある方ほど、文化を盛り上げてほしいよなぁ、こんなおじさん達大分にも欲しい!!と強くおもってしまいました。

会議終了後は、まちの有志のみなさんでつくったログハウスで、バーベキューをごちそうになりました。
「客人をもてなす」、ということにもなにか心意気のようなものを感じました。
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この釜で炊いたごはん、おいしかった、、


さてさて、一泊して、翌日はゆっくり波佐見の心臓部、中尾山の陶芸集落を歩きました。
ここは、、なかなかすごいまちです。
昔、大村藩が朝鮮出兵時に連れてきた陶工に釜を開かせたのが始まりのようです。
特に磁器の大量生産に特化していたところですから、昔はたくさんの登り窯があったようです。
今は窯はガス窯が主流ですから登窯はないですが、昔からの街並は健在で、
なんといいますか、「九州のサントリニ」くらいいってもいいのではないかとおもうほど、
坂、傾斜、路地、くぐる、不思議なかたち、むかしの窯の素材の再生壁などなど、
建築家として、非常に刺激を受けますし、発見があります。空間把握力のトレーニングになります。

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強い固有性がまだまだ沢山残っています。
これをしっかり把握/抽出して、あたらしい展開につなげられたら、もっとおもしろいまちになると思います。
よい時間を過ごせました。波佐見のみなさま、ありがとうございました。

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by dabura_m | 2011-04-11 03:07 | machi


建築家/DABURA.m代表 の 光浦高史です


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PROFILE

建築家。1977年生まれ。早稲田大学理工学部建築学科を卒業後、2000年~2007年青木茂建築工房に所属。その間、住宅、再生建築、公共建築など様々なプロジェクトのデザイン・設計監理 を担当。青木氏の著作や学術研究にも参加。2009年より、池浦順一郎と「DABURA」を共同で主宰。大分市をベースに九州・山口で設計活動中。
1級建築士。

住宅やクリニックをはじめ、さまざまな建築設計・デザインにとりくんでいます。お気軽にご相談下さい。
mitsuura@dabura.info

<受賞>
2010年豊の国木造建築賞・優秀賞
ART PLAZA U-40建築家展2011にて投票第1位獲得
九州建築家バトル2011にて優勝

<作品2010>
ココロアニマルクリニック+池田邸
黒田歯科クリニック
<以前の担当作品>
湯布院のゲストハウス
「佐伯市蒲江 海の資料館・時間(とき)の船」
S邸

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